結論から言うと、関係人口施策で継続率が高いのは「体験の質」と「次の接点設計」までセットになっている施策です。具体的には、①食や文化を軸にしたガストロノミー型イベント、②出版・メディア露出を起点にしたストーリーテリング型施策、③インフルエンサーとの継続的コラボレーション型施策の3つが上位に入ります。本記事では、協会独自の「関係継続率」という指標を用いて、8つの代表的な関係人口施策を定量的に比較します。
目次
結論:継続率上位3施策とは
総務省の関係人口ポータルで分類される施策群と、当協会が過去に伴走支援した案件の一次データ(匿名集計)を照合した結果、継続率が高い施策には共通点がありました。それは「単発のイベントで終わらせず、次に会う理由を設計している」ことです。
- 1位:ガストロノミーイベント(地域食材×一流シェフ体験)
- 2位:出版・メディア露出を起点とした関係構築
- 3位:インフルエンサーとの複数回コラボ企画
この差は、イベント単体の満足度ではなく「次に会う理由」をどれだけ具体的に設計できているかによって生まれています。
「関係継続率」の定義と算出方法
関係継続率とは、施策参加者のうち「参加から半年以内に自治体・事業者と2回以上の接点(再訪、オンライン交流、購入等)を持った割合」を指します。本指標は協会が支援した案件のアンケートおよび接点記録をもとに算出しており、総務省の統計データとは区別して提示しています。特に食や文化のように「五感に残る接点」を持つ施策は、他の接点施策より継続率が高い傾向があります。
施策8タイプ比較表(コスト×継続率×実装難易度)
以下は代表的な8施策を、コスト・継続率・実装難易度の3軸で比較したものです。
- ガストロノミーイベント:コスト中〜高/継続率高/難易度中
- 出版・メディア露出:コスト中/継続率高/難易度中
- インフルエンサー協業:コスト中/継続率中〜高/難易度低〜中
- ふるさと納税返礼品連携:コスト低/継続率低〜中/難易度低
- 二地域居住支援制度:コスト高/継続率中/難易度高
- 企業版ふるさと納税連携:コスト中/継続率中/難易度中
- オンラインコミュニティ運営:コスト低〜中/継続率中/難易度中
- 単発交流イベント:コスト低/継続率低/難易度低
自己診断:貴自治体の現在地チェック
以下に当てはまる項目が多いほど、現施策の継続率は改善余地があります。
- イベント後のフォローアップ接点が設計されていない
- 参加者の属性・関心を記録・分析していない
- 食や文化など「また来たくなる体験価値」が弱い
- 発信を単発のプレスリリースのみに頼っている
次のアクション
自施策の継続率を把握し、改善余地を具体的に知りたい自治体・企業担当者は、当協会の「関係継続率診断セッション」をご活用ください。無料の個別診断を通じて、施策の出口設計(移住・ビジネス創出)までを見据えた改善提案を行います。

